君と見る空は、いつだって青くて美しい




「君があの麻倉希空さんっ⁉」


 えっ?
『あの』……って……?
 青野くん、それは一体どういう……?


「あの……青野くん?」


「うん? なぁに」


「『あの』……とは……あの……」


 ダジャレのつもりはないけれど、そういう質問になってしまった。


「あ~……」


『あ~』って……それだけ⁉ 青野くんっ⁉


「……青野くん……?」


「あっ、ごめんね、『あの』って言ったのは、君があの麻倉希空さんだったんだって思ったからだよ」


 え……それって全く答えになっていないのでは……。