君と見る空は、いつだって青くて美しい




 ある日の休憩時間。


 同じクラスの数人の女子生徒たちが私に近づいてきた。
 そして一言、からかいの言葉を言った。

 その一言を言い放った瞬間、数人の女子生徒たちのエンジンがかかり始めた。

 その日以降、私は毎日のように、その数人の女子生徒たちのからかいや罵倒を受けた。


 そんな酷い目にあっている。

 それなのに。
 それなのに私は、何も言い返すこともなく、ただじっと耐えていた。

 ……耐えていた……。
 それは違う。

 耐えていたのではなく、ただ言い返すことができなかったのだと思う。
 何も言うことができなくて、へらへらして……。
 本当は悔しいのに……悔しくて悔しくてしかたがないのに。

 それでも私は、私のことをからかい罵倒をしてくる女子生徒たちに何も言い返すことができなかった。