「……あのさ……」 ……‼ 沈黙が続いていたから、その男の子が声をかけてくれたのは助かったのだけど、突然だったので、私はびっくりしてしまった。 それだけでも、びっくりしたのに。 「もしかして……」 その男の子は。 「学校に行くことを拒んでる?」 私の今の心境を的確に当ててしまったから。 「……‼」 私は、さっきよりも、もっともっと驚いてしまった。 「ねぇ、そうなの?」 さらに訊いてくる、男の子。 「…………」 男の子に心境を当てられて困り続けている、私。