君と見る空は、いつだって青くて美しい




「黒川さん、君が言ったことは全て録音させてもらったよ」


 録音……⁉


「え……。あ……青野くん……?」


 黒川さんは、放心状態になっていた。


「希空ちゃんはオレの大切な人だから」


 今……。

 真宙くん……。

 私のこと……大切な人って……。


「オレはやるよ」


 え……?

『やる』って……?


「大切な希空ちゃんのことを守るためなら、どんなやり方でもやるよ」


 真宙くん……。


「隠れてこっそり録音なんて、オレにとって大したことない」


 真宙くんはそう言って、録音したものを再生して黒川さんに聞かせた。