君と見る空は、いつだって青くて美しい




 真宙くんから離れようと一歩ずつ下がっているうちに、壁にぶつかってしまった。

 これ以上、下がることができなくなってしまった、私。

 それとは反対に、真宙くんは一歩ずつ私に近づいてくる。

 そして真宙くんが私の目の前にきた。

 私の目の前にきた真宙くんは、私のことをじっと見つめた。


「希空ちゃん」


 真宙くんが目の前にきただけでもドキドキが止まらないのに、じっと見つめられると心臓がどうにかなりそうなくらいのドキドキで、私の身体がもたなくなりそう。

 だから真宙くん、あんまり私のことを見つめないで……っ。