君と見る空は、いつだって青くて美しい




 ……‼
 うそ……どうして……。

 振り向いた瞬間、私の心臓は、大きくドクンと跳ね上がった。

 だって……。

 だって、そこに真宙くんがいたから……。


「希空ちゃん」


「…………」


 私は驚きのあまり声が出なかった。


「希空ちゃん、なんで離れるの」


 ……‼

 真宙くんに言われて私は初めて気付いた。

 真宙くんの顔を見た瞬間、私は無意識のうちに一歩また一歩と後ろへ下がっていた。