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放課後。
私は、いつも桜ちゃんと最寄り駅まで一緒に帰っているのだけど、今日は図書室に借りていた本を返しにいくので、桜ちゃんには先に帰ってもらった。
そして私は、本を返しに図書室へ向かっているところ。
図書室は、私がいる校舎とは別の校舎なので少しだけ距離がある。
とはいっても、同じ学校内だから大した距離ではない、のだけど。
そうして図書室に着いた、のはいいけれど……。
どこを見渡しても、図書室に人は見当たらなかった。
どうしよう……このまま勝手に借りた本を置いておいてもいいのかな……?
私は借りている本を持ったまま、どうしようかと思っていた。
すると。
誰かが図書室に入ってきたのを感じた。
きっと図書室の係りの人だ。
そう思った私は、人の気配を感じた方へ振り向いた、ら……。



