君と見る空は、いつだって青くて美しい




「あのさ、今、ちょっといい?」


 ……‼

 今、口を開いた女子生徒はそう言った。

 私は、また自分の世界に入り込みそうになってしまっていた。

 なので、女子生徒が声をかけたときに、少しびっくりしてしまった。

 少しびっくりしてしまったせいか、私はすぐに声を出すことができなかった。

 だけど、とりあえず声は出さなければいけないと思い、声を出そうと必死に振り絞る。

 そして。


「……うん……」


 本当は嫌だと思いながら、私はそう返事をした。