三人の女子生徒のところに着くと、三人の女子生徒の中の真ん中にいる一人が笑顔で私のことを見た。

 逆にその笑顔がとんでもなく怖いなと思いながら、私は女子生徒たちのことを見た。
 そのときに、ちょうど制服のリボンが目に入った。
 青色……ということは同じ学年。

 でも、やっぱり私は、その女子生徒たちのことを知らなかった。
 一年生のときも一緒のクラスではなかったし、他のときとはいっても、その女子生徒たちと話したことは全くなかった。

 だから、この女子生徒たちは、なんで私のことを呼ぶのだろうと思った。

 そう思っていると、


「麻倉さん、だよね? ごめんね、いきなり呼び出しちゃって」


 三人の女子生徒のうちの真ん中にいる一人が口を開いた。

 感じが良すぎるくらいの話し方。