「行こう、希空ちゃん」 真宙くんはそう言って、私のことを引き寄せた。 私は驚きのあまり声が出なかった。 「ちょっと‼ 青野くん⁉ 麻倉さんをどこに連れて行く気なの⁉」 国語の先生は大慌てで真宙くんにそう言った。 すると。