君と見る空は、いつだって青くて美しい




 確かに、自分がASDだと知ることができても、それが治るわけではない。

 実際、高校生になった今でも、人とのコミュニケーションが上手くできないのは相変わらず。


 でも、ASDだと知る前と知った後とでは確実に違うことがある。

 それは、自分がASDだと知れたということによって、素直に自分と向き合うことができている。

 自分がASDだと知る前は、自分はなんてダメなんだと思っていたり、自分のことを否定し続けていたり、そんなことを思う毎日だった。

 でも、今は違う。
 自分がASDだと知ったことによって、自分を受け入れることができている。
 むしろ、そんな自分が愛おしいとすら思っている。

 自分の症状を知ることは、自分を前向きにさせてくれる、そんな効果がある。

 私は、自分がASDだと知ることができて本当に良かったと思っている。