そして、いつもよりも時間をかけて、やっとのことで身支度を済ませた私は、朝食をとるためにダイニングルームに行った。


「おはよう」


 私は挨拶をしながらダイニングルームに入った。


「「「おはよう」」」


 いつものようにお母さんのやさしい笑顔。
 そして、お父さんと弟の瑞輝(みずき)も、すでにダイニングルームにいた。