「褒め過ぎだよ、真宙くん」 真宙くんに褒められ過ぎたことに私は驚きながらそう言った。 「いや、そんなことはないよ。希空ちゃんの絵は、とても美しくて素敵ですばらしいよ」 真宙くんの褒め言葉に今度は『美しい』も加わった。 真宙くんに褒められ過ぎて、私は恥ずかしいやら照れるやら、そんな気持ちになってきた。 今までにこんなにも私の絵を褒めてくれた人なんていなかったから。 褒められることに慣れていなさ過ぎて、私は一体どうしたらいいのだろうと思ってしまう。