君と見る空は、いつだって青くて美しい




「……一応、美術部の顧問の先生から声はかけられたけど……」


「やっぱり‼ だって希空ちゃんの絵は最高だもん。声がかかって当然だよ。って、あれ? せっかく声がかかったのに、希空ちゃん、美術部に入らなかったの?」


 真宙くんは不思議そうな顔をしてそう言った。


「……うん……美術部に入ること自体はいいんだけど……私、人と話すことや一緒に行動をすることが苦手で……。だから、美術部には入らなかったの」


 私は正直に美術部に入らなかった理由を言った。