君と見る空は、いつだって青くて美しい




「ねぇ、希空ちゃん」


 ……‼

 真宙くんは、もう一度、私の名前を呼んだ。

 真宙くんに名前を呼ばれて焦る、私。

 真宙くんに名前を呼ばれて、私が焦っていると、真宙くんは、そんな私のことをじっと見つめた。

 どうやら真宙くんは、私が焦っている様子に気付いているようだ。

 私は、できるだけ真宙くんに気付かれないように平静を装おうとしたけれど、なかなかそういうわけにはいかなかった。

 どうしよう、一体この場をどう乗り切ればいいのか。

 この場をどう乗り切ればいいのか、私は必死に考えた。

 考えているけれど、なかなかいい案が浮かばない。

 だからといって、このまま真宙くんに何も言わないというのも……。

 それなら、一体何を言えば……。