「あの~、もしも~し」
……‼
真宙くんに声をかけられて、またまた私は我に返った。
「またまた何か考え事してない?」
そう言って、またまた私の顔を覗き込んできた、真宙くん。
「そっ……そんなことはないよっ」
少し慌ててしまったからか、私は少しだけ声が上ずってしまった。
「ほんとぉ~?」
私の様子を見抜いたのか、真宙くんは疑わしい様子でそう訊いてきた。
「ほっ……本当だよっ」
それでも私は必死に自分を貫いた。
私がそう言った後、真宙くんは一瞬、黙ったけれど、その後すぐに、
「まぁ、いいや」
と言った。
真宙くんの諦めが早くて良かったと思った、私。
が、しかしっ‼



