A「でもな、俺ら永遠には死ねないかもしれないんだよ。」

B「どういうことだ?」

A「輪廻転生説というものがある。

聞いたことあるだろう。

死んだ霊魂が異世界に行った後でも

何度でも生を賜ってこちらの世界に戻ってくるという考え方だ。

これで分かっただろ?

命は絶えても自分自身の霊魂は絶えないんだ。

何度も何度も新たな肉体に自らが宿り

死に向かって走る。

残酷だよな。」

B「…」

A「あと、俺にはまだ怖いものがあるんだ。

時間、円周率、宇宙、虚数。

こいつらには終わりがないんだ。

所謂、無限。

ギリシア文字やアルファベット、たった数桁の数字の後ろに立つのは

果てのない、膨大すぎるものだ。

しかも、概念は地球が滅亡しようが

宇宙が消えようが、いつになっても、

人間が発見してしまった以上は

何も存在しない筈のその空間に存在し続ける。」

B「…」