A「分かってるよ。

でもな、

生きててもいつか死ぬなら。

苦しみも辛さも楽しさも幸福も、

全部無くなってしまうんだろう。

一時の忘れられない、忘れたくない感情は、

当事者にしか分からないだろう。

でもその個体の存在が消えてしまった時点で忘れたくなかった感情すらも、

全部個体と一緒に消えるんだよ。

灰になって、時間と共に溶けていくんだ。

いくら人間が文明を発達させようと、

いずれは地球も消えてなくなる。

分かるか?

人類に限らない。

万物の果ては「消滅」なんだ。

生き物は、消滅に向かって時間が過ぎているにも関わらず、

自らを進化させようとしたり、子孫を残そうとしたり、文明を発達させようとしたりするんだ。

虚しい話だよな。

終わりに向かって走って、沢山の苦労や辛さを味わうくらいなら

俺は今すぐにでも消えたい。

死んでしまいたい。」

B「…やめろって。」