……これ、なんか作法とかあるのかな。


不安に思いながらも、襖を開けて中に入っていく3人の後をついていく。

中は思ったよりも広く、余裕で数十人は入れそうだった。



「座れ」



漣さんたちが胡座をかいたのを見て、私もそうした方がいいのか迷ったが、今はスカートだったことを思い出し、正座をした。




そっと、伏せていた目を前に向ければ、凄くカッコいい大人って感じの男の人と、その隣に何故か目をキラキラさせている色気ムンムンの綺麗な女の人がいた。



「こいつ。吹雪だ」


「あ、天海吹雪です……」



ペコリと下げられるだけ頭をさげる。

……やばい、顔、上げたくない。

前から突き刺さるほどの視線に、身を縮こませた。



「あなたが吹雪ちゃんなのね!やだもう!
蓮ちゃんったらこんな可愛くて可愛いくて可愛いくて若い子、どこで捕まえたのよ!」


「母さん、落ち着いて」


「ふふ、照れちゃって。可愛いんだから、もう!……私、蓮ちゃんのお母さんで、漣弥生っていうの。吹雪ちゃんって、呼んでいいかしら?」


「え、あ、はいっ」


「きゃああ!可愛い!私の息子達より断然可愛い!やっぱり女の子も欲しかったわ。そしたら娘で着せ替え……、一緒お洋服選べたのに!」


マシンガントークを炸裂する漣さんのお母さん。容姿とのギャップが激しすぎてびっくりした。