スッと開いた襖にいたのは、いつのまにか髭を生やしたシンだった。






 「紅蓮、その子か?」




 「ああ。腕が折れてるのと、頬……多分誰かに殴られたんだと思う」





 わかる限りの外傷を、伝えるとそうかと呟いて踏み寄ってくる。






 「診察するから、紅蓮は外にいろ」



 「は?」



 「なんだ、俺が変なことでもすると思ってんのか?」





 冗談のようにいうシンだけど……。いや、マジで思ってんよ。眉間に皺を寄せ、俺もここにいるという意味を込めて吹雪の寝ている布団の隣に座る。





 「はぁ……。俺には大好きはお嫁さんがいるので知ってるだろ?もう息子もいるし……、流石に嫁が最近構ってくれないからってこんな若い子に手なんて出さねーよ」




 なんかどうでもいい情報を挟んで言ってくるシンを、軽く睨む。




 「終わったら呼べよ」





 苛立ちを抑えて、渋々部屋から出て行った。