「ふ、吹雪ちゃん……!?吹雪ちゃん起きてるー!!」


 その男の人は私の名前を叫びながら、どこかへ走っていってしまった。


 「はぁ……。アイツ、」

 「え、っと?」


 頭を抱える漣さんに、少し不安になった。


 「あの、やっぱり私……」


 ここにいちゃダメだったかな?それは大きな声に遮られた。


 「紅蓮っ!起きてたら呼びにこいっつっただろ、なに呑気に話してるんだよ?!」


 先ほどと同じ人と、その隣に髭を生やしたダンディーな男の人がいた。


 「はじめまして、吹雪ちゃん。俺は麻倉真司、医者だよ。気軽にシンちゃんって呼んでくれていいからね?」

 「なに言ってんだクソジジイ。いい歳してシンちゃんとかきめぇよ」

 「うっせぇな、余計なお世話だ。俺はな、こんな可愛い娘が欲しかったんだ」

 「いつシンの娘になった……あ"?」


 言い合う漣さんと、シン、ちゃん(?)。