王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜



来ていた白衣をその場で脱いで、腕に引っ掛けた爽介さん。


送っていくって......、あなた仕事中なんじゃ?


絶対に譲らないと目が言っているけれど、ここは断るところだろう。受付のお姉さんが私を見て首を降っている。


つまり、そんな時間はないという事だ。

急ぎの資料を届けたはずなのに、時間がある方がびっくりだ。



「1人で帰れますよ?」


「行きは大丈夫でも、帰りは誰かに絡まれるかもしれないでしょ?心配しすぎて、きっと仕事が手につかないから」



そう言われて、呼んでもいないのにここに居た理由が分かった。

きっと、ずっと心配して待っていてくれたのだろう。


だけど、私なんかのために仕事を疎かにしないで欲しい。



「すぐ近くなんだから、そんな心配しなくても大丈夫ですよ」


「そうですよ湊先生。それに、先生に外出する時間なんて今はありません」



どうやったら折れてくれるか、そう考えていたら、受付のお姉さんが助け舟をだしてくれた。