拭き取る事までは出来ないけれど、サーっとシャワーで全ての泡を流し終えてから、爽介さんの部屋に入った。
「お、お邪魔します......」
初めて入る、仕事部屋にちょっとだけドキドキする。
シンプルな感じが好きなのか、落ち着いた雰囲気の部屋だったーー。
相変わらず広いことに、変わりはないけれど、壁一面には本がびっしりと詰まっている。
病院の爽介さんの部屋にも、たくさんの本とか資料とかがあったけれど、ここにある本も全て医療関係だ。きっと、ものすごく勉強したのだろう。
エリート集団の中に居るだけある。
しかも、天才と言われるだけではなく、努力家なところが良い。
ほわーっと見ていると、机の上にある封筒に目がいく。
ーーいけない、いけない。早く届けないと。
急いでいるようだったし、感心している場合ではない。
私はその封筒を手に取り、軽く身支度を済ませると、昨日行ったばかりの病院に向かった。



