年下の彼女に、そんなことを言われるとは、思ってもいなかった。
しかも、図星すぎて何も返せない。
「気分転換に、髪型とか変えてみたら?絶対イケメン先生で人気出ると思うよ」
そう言って、手に付けていた、ひまわりがたくさん描かれている可愛いシュシュを使って、僕の伸びた前髪を上げてちょんまげを作った。
一気に視界が明るくなり、顔が丸見えになった事を感じる。
「......ぷっ、あははっ。うん、可愛いよ先生」
僕をまじまじと見て、彼女は堪え切れなくなったらしく吹き出した。
失礼な......そう思う前に、その笑顔につられて、僕もいつの間にか口元が緩んでいた。
「やっぱり、先生笑ってた方がいいよ。その方が、暗い顔してるよりもいい事あるよ、きっと」
ーー僕は、誰かにそうやって励まして貰いたかったのかもしれない。
その言葉を聞いた時、塞ぎ込んでいた気持ちが、少しスッキリした気がした。



