色々なことを考えながら、デスクに座っている人物に目を向ける。
「えっ......?」
爽介さんがふたり?
そう思ったのも束の間、爽介さんは一方的に言葉を出す。
「お父様、こちら葵さんです。僕の奥さんになりました」
やっぱり、お父様なんだ。そっくりすぎるのだもの。
必然と納得出来てしまう。
でも、お父様......?ということは、爽介さんはこの病院の御曹司ということ!?
まさか、私はとんでもない人と結婚してしまったのでは?
この街に住んでいるから、お金持ちだとは思っていたけれど、まさか病院の跡取りとまでは思っていなかった。
書類を読んでいたらしいお父様は、しばらくしてから顔を上げて、チラッと私を見る。
「っ......よ、よろしくお願いします」
緊張と驚きで固まっていた私は、目が合ってから我に返ったように挨拶をした。
「ーー勝手にしろ」
じーっと見つめられたあと、お父様はそう言って視線を書類に戻す。



