一人暮らしが長かったせいで、他の人が帰ってくるということに戸惑ってしまう。
「待たせてごめんね。1人で大丈夫だった?」
「大丈夫です。ーーあの、夜ご飯ってどうしてるんですか?」
結局、私は買い物に行くか最後まで迷っていたけど行かなかったのだ。
だから、夜ご飯の支度は出来ていない。
「出前取るか、外に食べに行ってるけど?今日何食べたい?」
爽介さんは、当たり前のようにそう言って、どこからか、色んなお店のメニューを取り出した。
「洋食、和食、中華......色々あるよ?」
慣れた手つきで物色しているその姿は、慣れているように感じる。
「まさか、いつも外食なんですか?」
「そうだよ?忙しい時は補助食で済ませちゃったりもするし」
お金持ちのくせに、食に関してはこだわりが無いらしい。
普通、執事とか料理人が居て、毎食出てくるんじゃないの?
こだわりが無いと言うよりも、口に出来ればなんでもいいと思っているのかもしれない。



