冷蔵庫を開けると、この部屋には合わない様な中身だった。
「からっぽ」
入っているものといえば、お水と栄養ドリンク。
食材は一切無かった。爽介さんは、普段何を食べているのか、そもそも、ちゃんと食べているのかすら心配になる。
冷蔵庫がそんな状況だったので、一応キッチン内の引き出しを全て開いてみたけれど、しまってあったのは、数枚のお皿とカトラリーだけだ。
調理器具なんて、ひとつも見当たらない。
ーー住み込みの家政婦の募集だったよね。一応。
私の部屋は整えられていたのに、何も無いということは、ご飯を作るとは仕事に入っていないのだろうか。
夜ご飯を作るべきなのか、それともなにか用意するつもりなのか悩んでいると、私のお腹は限界だった様で、催促するように、またグゥゥっと鳴いた。
仕方がないから、色々見ている途中で見つけた、補助食品のクッキーを摘む。



