さっき言われた、“溺愛するから安心してね”って言葉も気になるけれど、とりあえずそれは聞かなかったことにしたい。
『あ、ごめん、そろそろ切るね。また色々教えてね』
「うん、ありがとう」
仕事の時間らしく、杏奈はそれだけ言うとブチッと電話を切った。
話している間に、片付けは少し進んだけれど、とりあえず箱から出しただけで、まだ片付け終わってはいない。
私は、服をもって、クローゼットらしき扉を開いた。
「は?」
見間違い?そう思って、1度扉を閉じて深呼吸してから、もう一度開く。
見間違いではないみたい。
そのクローゼットの中は、ウォークインクローゼットになっていて、既にたくさんの服が掛けられていた。
しかも、全てがブランド物で、新品っぽい。
私の部屋にあるということは、私が着るために用意されたものなんだよね?試しに、1着合わせてみたけれど、サイズピッタリだった。



