王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜



そして、お返しとして、高校最後の大会で貰ったひまわりの髪飾りは、今でも私の宝物だ。



「あの時、葵に会ってから逃げるのはやめて頑張ろうって思うようになったんだ。それで覚悟を決めてこの病院で働くことになったんだけど、今は来てよかったと思っているよ。

まぁ、おかげであの父親に結婚しろとか言われて、急いで探す羽目になったんだけどね」



おどけたように言うその姿は、嘘は言っていないと思う。

話に追いつけていないけれど、つまりーー。



「お姉様が言っていた、爽介さんを救った人が私......?」


「そう」


「爽介さんは結婚するために私を探していた......」


「うん」



確認するようにつぶやく私に、爽介さんは律儀に返事をしてくれる。


でも、あの求人は何のために......?

私が来る確率なんてほぼ無いし、完全に運で来る確率が低いのは分かっているだろうに。