そう言って、至って普通の重みのある銀色の鍵を渡された。
鍵があると言うことは、ここ立ち入り禁止の場所なんじゃーー。
「私が......、私が来てもいいんですか?」
「何言ってるの?葵だからいいんだよ。ここは、僕しか来ないから安心して。鍵は圭も持っているはずだけど、1度も来たことないから」
爽介さんのテリトリー内に入れたみたいで、なんだか嬉しい。
これからも一緒に居ていいのか、離婚しなくてもいいのかとかさっきまで考えていた私がバカみたい。
こんなふうに、お気に入りの場所に連れてきてくれて、鍵までくれたってことは、これからも一緒に居ていいということなのだろう。
その事に一安心した。
「ねぇ、葵。聞いてくれる?」
そう言った爽介さんは、何かを決意したように笑っていた顔から真剣な表情になり、話し始めた。
ただならぬ雰囲気を感じ取り、私も景色より爽介さんを目の中心に止める。
そして、爽介さんは1枚の紙を私に差し出した。



