王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜



***



「わぁー!」



ご飯を食べ終えた私達は、何故か家には帰らず、同じビル内の屋上に居た。


果たして、ここは入っていいところなのだろうか。

そんな疑問が頭に一瞬過ったけれど、それよりも綺麗な夜景に気を取られて、何も考えられなくなってしまった。


さすが、高層ビルの屋上。

邪魔するものなど何も無く、360度全てがキラキラ輝く景色で埋め尽くされている。

もちろん、私がこの前まで住んでいた街の方までよく見える。


さすがに家がどこかは分からなかったけれどーー。



「綺麗......」



はしゃぐ私を見て、爽介さんは満足そうに笑った。



「ここ、いいでしょ。僕のお気に入りの場所」



まさか、お気に入りの場所に連れてきて貰えるとは思ってもいなかった。

私が、そんな大事なところに来てしまっていいのだろうか。


そんな私の考えを見抜いたのか、爽介さんはまた口を開く。



「葵も好きな時に来ていいよ。これ鍵ね」