そう確信出来てしまう。
そして、エレベーターのドアが開いた先は、予想以上に高級感溢れるお店だった。
「いらっしゃいませ。湊様、お待ちしておりました。お席にご案内致します」
エレベーターを降りると、爽介さんを見た店員さんは直ぐに駆け寄ってきた。
しかも、名乗ってもいないのに、普通に通される。
もしかして、爽介さんはここの常連?
私がここに来る前は、ご飯は外食か出前って言っていたから、こういう所に普段から来ていたのかもしれない。
しかも、高待遇なんだけど……。
お待ちしておりましたってことは、予約してくれていたって事かな。
私はそんな事を考えながら、案内される席に向かう。
「こちらでございます」
そう案内された席は、窓際で1番夜景がよく見える席だった。
きっと、爽介さんとギクシャクする前に来ていたら、私は大はしゃぎしていただろう。
そう思えるくらい素敵な席だった。すぐに窓際に駆け寄って、外を見下ろしたい。