王子系ドクターと溺愛新婚生活〜家政婦ですが結婚するなんて聞いてない!〜



けれど、誰よりも爽介さんと私の事情を知っている人だと思ったから、相談しただけだ。


その村本さんが思ったよりも、鋭くて私の心にズカズカ踏み込んでくる。

だから、私も思ったことが口に出てしまう。



「嫌なわけじゃないんです。むしろ嬉しくて......でも、どうしたらいいのか分からない」


「そんなのさ、葵ちゃんの答えはきまってるでしょ?」



ーー私の答えは......。



「葵ちゃんは爽介が好きってことだよ。あいつに恋してるの」



そう言われた言葉が、ストンとこころの中に収まった気がした。


私は爽介さんが好きで、恋をしている。


声には出さずに、頭の中でそう言葉を出すと、モヤモヤしていた気持ちが余計にしっくり来た。


スゥーっと、悩んでいた物が無くなって、頭の中がスッキリする。



「恋、してる......みたいです」



自覚すると、今更、恥ずかしさが蘇って来た。



「だったら、今の話を爽介にも言ってあげなよ。あいつ、絶対喜ぶから」