チーンと軽快な音がなり、静かに扉が開いた。
ワンフロア全てがお店らしく、降りてすぐに受付があった。
「いらっしゃいませ。失礼ですが、お客様は初めてでいらっしゃいますよね?」
黒いスーツでピシッとキメた男の人に出迎えられた。
いかにも、バーテンダーって感じの格好をしている。
「はい、ここに来るよう言われたんですけど......」
「ここは会員制のバーになっておりますので、会員様しか来れないはずなのですが......。そのお相手のお名前を伺っても?」
まさかの、会員制だったとは......。
丁寧な物言いだけど、みたこともない私を見て警戒されたのが伝わってくる。
まぁ、来るのはみんなお金持ちの人だろうし、何かあったら大変だからだろうね......。
勝手にそう解釈して、納得する。
「村本さんーー、村本圭さんと約束しているんですけど」
「っ!?ーー村本様のお客様でしたか。大変失礼致しました。ご案内致します」



