ということは、今向かっている先は......。
「まさか、今から高級都市に?」
「はい。その通りでございます」
こんな簡単に、あの高級総合タウンに入れるとは思ってもいなかった。
「私、今パジャマなんですけど......」
「存じております」
全く動じない橋本さんは、すごいと思う。
せめて、着替えて支度をする時間くらい欲しかった。
そんな私の気持ちが分かったのか、橋本さんは安心させるように言う。
「服はご用意しております。ピカピカに磨き上げますので、ご安心ください」
「ピカピカに?」
「はい。ピカピカにでございます」
得意げに言っているけれど、全くもって安心出来ないんだけど!?
知らない人とはいえ、名前も教えてくれたし、行先もハッキリしている。
だけど、この後私はどうなってしまうのか、不安にならずには居られなかった。
だけど、行先は隣町。逃げようか、付いていこうか、考える前に車は止まった。



