教室に帰ると、心配そうな顔をした乃乃が私に
駆け寄ってきた。
「鈴亜ちゃん!怪我はない?」
「もちろん!なんか3年生の新谷悠来って人を
手なずけた。」
「うえっ!?」
少し離れたところにいた大樹が走ってきた。
「佐野!あの新谷を手なずけたのか?」
「うん。」
「すげぇ!あの新谷を!」
「さっきから新谷新谷言ってるけど。」
「そりゃ言うだろ。だって、新谷って、この辺りで1番強いって言われてるやつだぞ!」
「でもそいつ、私が1回蹴っただけで逃げてったよ。」
「まじかよ、お前力えぐすぎな。」
「まぁね。」
そう、私は、柔道と空手とボクシングをやってるんだから。
なめてもらっちゃ~困るね。
まぁ...。一件落着ってことで!