教室に入ると、やけにザワザワしていた。
すると、同じクラスの女の子、西川乃乃(のの)
ちゃんが声をかけてきた。
「鈴亜ちゃん!さっき。大きな男の人が、鈴亜
ちゃんの机の上になんか置いていったよ。」
「あぁ。もしかしたらさっきの3年生かも。」
「入学早々なんかあったらどうするの、
鈴亜ちゃん。」
「大丈夫だよ安心して。なんとかするから。」
と、優しい口調で答えた。
すると大樹がびっくりした顔で話しかけてきた。
「佐野、さっきと全然話し方と態度が違うぞ。」
あ、大樹には私の性格説明してなかった。
「あのね、自分で言うのもなんだけど、普段は普通に話せるんだけど、キレると人が変わった
みたいになるの。さっきみたいにね。」
「へぇ~。珍しい性格だな。」
「でしょ。」
そう話していると、先生がやってきた。
「おーい。席つけ~。」
「はーい。」
そう言って私達は席についた。