「おい!」
ついに私は声をかけた。
「金持ってないって言ってんだから、素直に聞けよ!」
「はぁ?お前女のくせにそんな口のきき方してもいいとおもってんのかよ。」
「うるせぇな。男も女も関係ねぇんだよ。
しかもお前、3年生だろ。年上が年下に金もらおうとしてんじゃねぇよ。お前はプライドを捨てたのか。」
「うるせぇなぁ!」
どうやら、私の思った通り3年生と1年生だったらしい。
3年生が殴ろうとしてきた。
余裕で避けた私は、そいつのお腹にキック!
「ぐっ...。覚えてろよ!」
3年生はそう言って去っていった。
「あの、ありがとうございました!」
1年生の男の子が声をかけてきた。
「いいっていいって。あなたのお名前は?」
「僕、中山大樹(だいき)って言います。先輩の
お名前は?」
どうやら、私は先輩だと思われているらしい。
「私は1年3組の佐野鈴亜だよ。」
「えっ、同じ学年じゃないすか!しかもクラスまで同じっすよ!」
「マジ!じゃあ一緒に教室行こっか。」
「はいっ!」
どうやら大樹とはいい友達になれそうだな。