「されるわけない」
「そりゃこんないい女ほっとく人いないよな〜」
「ハル、いっぱい飲んだんだね。」
朝日を見ながらベランダでふたりでタバコを吸った。
「あのさ、今の俺って、どう?」
「どうって?」
「良くないかな?」
「私は好きじゃない。誰傷つけてもいいなら、いいんじゃない?」
少し強めに言ってみた。
「マヤが言ってくれたらやめるのに」
「なにそれ。」
「本当だよ?」
「...わ、誰かに言われないとやめれないくらいなら一生やってればいいよ!帰る!」
泣きそうになった自分を堪えハルの家を後にする。
"送れなくてごめん。お家着いたら連絡入れておいてね。今日はありがとう"
そう連絡が入っていた。
またひとつ知らなくていいことが増えた。
私はハルが、好きだ。
