プルルルル...



「もしもし!?マヤ!?」


「う、うん...」


「酔っ払ってる?どこにいるの?大丈夫?ひとり?」


私の心配をするとこも
愛おしい声も
相変わらずだった。



「アキ...と、飲んでて今、帰り道」



「わかった!ゆっくり歩いてて!!」


「えっ」


ツーッツーッツーッ
 


一方的に切れた電話を片手にゆっくり歩いていると
息を切らしたハルが遠くにいるのが見えた。