夏になった。
私たちの事情を知っているアキと飲んでいるある日。
「好きって言ったんか。すごいなぁ」
私の気持ちをずっと聞いてくれた。
「でもアイツは、本当に遊び人やし俺はマヤのことも大事やから傷ついてほしないで」
「はやく忘れるようにするね」
「まー!時間が解決するやろ!今日は飲も!」
アキと深夜1時まで飲んでは、携帯をチラチラ気にする私に
「勢いで任せるのも、タイミングを待つのもどっちでも良し!本当に運命の人なら、また会える。ってよく言うやんか。俺、運命って自分で作れると思うんよね。よし電話かけちゃお!」
そう言ってハルに電話をかけた。
「え、え、え、ちょ、アキ!!」
「大丈夫。アイツだって、待っとるから。じゃあまた連絡してな!」
