「調子乗んな」
「だって、狼くんも朝、勝手に増やしましたよね?」
6. 触るな。
だったら私もいいよね。
それで、おあいこだよ。
「……好きにすれば」
「やった! あとで書き足しておきますねっ」
ほんとうに嬉しかったから。
にこにこと頬をゆるめていると。
「った!」
とつぜん、おでこを、ぱちっと思いきり弾かれた。
狼くんの指先に────そう、デコピン。
「な、何するんですかっ!?」
ふつうに、しっかりと痛かった。
ちょっと涙目になりながら睨みあげると。
「夕飯、出来てんだろ」
「えっ、あ、はい」
きょとんとする私を置いて、すたすたとどこかへ行ってしまう狼くん。
慌ててその背中を追いかける。
行先は、食卓のほう。



