「狼くん……っ」
私だけ見て。
ふれるのも、そういう顔をみせるのも、ぜんぶ────狼くんのぜんぶ、私にだけ欲しいの。
それで、狼くんも私のこと……だいすきだって思ってくれたらいいのに。
なにかの勘違いでそう思ってくれたら、いいのに……っ。
近くにいたい、一緒にいたい、大好きだった幼なじみの狼くんともう一度……って、そう思ってこの街に帰ってきた。
だけど、一緒にいるだけじゃ、ぜんぜん足りないよ。
いつのまにか、ずっと欲張りになっていた。
「っ、や……っ」
狼くんの目がすう、と細まって。
その手が私のパジャマの襟をひっかける。
ぷつっ、と音がして一番上のボタンがはずれた。
はだけさせられた首元がさすがに恥ずかしくてたまらなくて、あわてて隠そうとするけれど、狼くんがそれを許してくれなかった。こんなところで力の差を思い知らされる。



