狼くん、ふれるなキケン!




「わ、私、狼くんになら何されてもいいですもん……っ」

「……っ、あのなあ」

「私は本気です……っ!」



ふれられて、知らないところまで暴かれても、それが狼くんならいい。

だって、好きなんだよ、遠ざけられるより近くにいれるほうがずっといい。




狼くんが私のことを好きでふれるわけではなくて、ほかの女の子にも同じように……って思うと、切なくならないわけじゃないけれど、でも……っ。





「だから、お願い、狼くん」





覚悟を決めて、狼くんをまっすぐ見つめる。

……と、何かがぷつんと切れたように。





「ひうっ」





あきれたように冷めた色をしていたはずの狼くんの瞳が、熱く獰猛なひかりを宿す。



まくらを抱えていた腕を強引に捕まえられて、ぐい、と引かれれば。

もう次の瞬間には、ドサッと背中からやわらかい布団の上に沈んでいた。





「……っ、あの、狼く、」

「黙ってろよ」

「あの、ちょっと待って……っ」

「……もう死ぬほど待った」





ベッドの上に押し倒されて、手首をシーツに押さえつけられて、身動きがとれない。




上から囲うようにして覆いかぶさってくる狼くん、見たことのないような顔をしていて息を呑んだ。



“ 死ぬほど飢えてる ” って顔。




そんなに物欲しそうな顔をされたら、勘違いしてしまいそうになる。

期待してしまいそうになるよ、私のことを欲しがってくれてるのかも……って。