狼くん、ふれるなキケン!






「あの、まやくん」

「んー?」

「ほんとに、よかったんですか?」



隣を歩くまやくんの横顔を見上げる。

あたりが薄暗いせいで、その表情ははっきりとは読みとれない。




「なーに、まさかこんな時間にひとりで帰るつもりだったのー? それはだめでしょー」

「だって、わざわざ送ってもらうなんて申しわけないというか……、遠いですし」

「女の子ひとりで帰せるわけないよね、あぶないんだから」




道枝さん────小雪ちゃんとあのあと、狼くんのことやまやくんのこと、それからいろいろ他の話題で盛りあがっていたら、いつのまにか日が沈む寸前になっていた。


とっても楽しかったから名残惜しかったけれど、さすがにそろそろ帰らなくちゃ、と思って別れを告げたら。




『帰るなら、真矢のこと呼んでくるね』

『えっ』

『真矢に送らせるよ、それに荷物もちも必要でしょ』




有無を言わさない様子でそう言われ、あれよあれよという間にまやくんに送ってもらうことになったの。


おじゃましたときと一緒、まやくんが私の重たい買い物袋を持ってくれている。