「危機感とか、そういうのじゃっ」
「……ああ、何、無理やり襲われるのが好きってこと」
「な……っ」
なんで、今のでそうなるの。
目を見開くけれど、狼くんはそんなことでは止まってくれない。
「そういうシュミなら勝手にすればいいけど。……朝だって、八木にべたべた触られても平気そうだったし」
八木……って、まやくんのこと?
脈絡がぜんぜんつかめない、今、狼くん、何考えてるの。
それに、帰ってくるなりいきなり。
そんな一方的に不機嫌で、イライラしてるのかもしれなくても、そうやっていきなりぶつけられたって何もわからない。
わからない、が降りつもって次第にもやもやしてくる。
どうして私が狼くんに怒られなきゃならないの。
それってちょっと理不尽じゃないですか。
だって、私は。
「狼くん……っ、帰ってくるなりそれだけ言って終わりなんですかっ?」
「……なに」



