「いかにも真矢が使いそうな手口だわ」
「犯罪者みたいな言い方しないでくれるー?」
「そもそもまやくんが悪いの! まやくんのせいで、狼くんが疑われるわ怒られるわ嫌われるわで、さいあくだったんですからね!? ほんと、正直なところ、まやくんなんてだいきらいって思ってた……!」
むすっとすると、まやくんはちょっと肩をすくめた。
「なるほどねー、作戦は逆効果だったってことか」
「サクセン……?」
きょとんと首を傾げると、まやくんはにやりと口角をあげる。
「さて、ひなちゃん、問題でーす」
「……!?」
「あのとき、なぜおれはあれだけ藤川狼に突っかかってたでしょーか」
やっぱり突っかかっていた自覚はあったんだ。
しかも、理由もあったってこと……?
10年の時を経て、まやくんと狼くんの因縁が明らかになろうとしている。
「はーい、時間切れー」
「えっ、早」
問題、なんて言ったくせに答えさせてくれる気はなかったらしい。
早々にタイムアップを告げたまやくんが、面白がるみたいに私の瞳をじっと覗きこんだ。



