ちょっと目を伏せると、まぶたの裏にしっかりよみがえってくる。
もうあの頃から10年も経っているなんて思えないほど、はっきりと覚えている。
だってすごく印象的だったんだもん。
それくらい────
「とーっても相性わるかったんですよ、狼くんとまやくん」
────相性最悪だったのだ。
これは誇張いっさいなし。ほんとうのほんとうにそうだったの。
どうしてあえて、3年間も同じクラスにし続けたのか、幼稚園の先生の考えを疑ってしまうほど。
「ずっと狼くんとまやくんが仲良くなかったから、なぜか私がふたりの間を取りもつ役割みたいにいつのまにかなっていて……」
「そのために、ひなちゃんを足した3人セットで同じクラスだったんだろうねー」
幼いながらも自覚はあったみたい。
それなら、ちゃんと狼くんとふたりで仲良くしてほしいものだ。
「まあ、私はまやくんに非があると思ってるんですけど」
「はあ? 何言ってんの、100アイツのせいでしょ」
ぜったい、まやくんはそう言うと思った……!



