狼くん、ふれるなキケン!




学校に来るまでなんにも気にせずにいたけれど、きゅうに恥ずかしくなってしまった。


まだ確定じゃないけれど……まやくんが、キスマークだ、とかいうからだよ、もうっ。


首をおさえて頬を赤らめる。
なんだか、あつい。




「なーに、今さら恥ずかしがってんの? かわいーね」

「っ、だって……!」




知らなかったんだもん。




「おれは、てっきり見せびらかしてるのかと思ったけどね」

「なっ、そんなわけ……!」

「だって、すげーがっつり痕つけたうえで、ポニーテールなんかしてくるから、狙ってるのかと」

「狙ってる……って、なにを」

「んー、ツッコミ待ち的な?」




そんなこと、私はぜったいしない……!

まやくんじゃあ、あるまいし。




「まじめな話、誰につけられたのかもわかったうえで、本気で牽制しにきたのかと」

「けんせい……?」

「彼氏がいるから、まやくんに構われるのは勘弁です、って。結論、彼氏はいないってことでだいじょーぶ?」