「ちゅーしなきゃ、つかないから」
「そうなの……っ?」
「ひなちゃんのそれ、けっこー濃くついてるしね。数日じゃ消えなさそう」
それが、何を指しているのかがわからない。
ぽかーんとなにもわからないまま、まやくんの言葉に耳を傾ける。
「そーとーキツく吸わないと、そんな痕つかないってこと」
ぺろり、とわざとらしく舌を出したまやくん。
思わず顔に熱が集中する。
やらしーキスって、そういうこと、なの……? ほんとうに……?
まだぴんと来ていない私に、まやくんは舌なめずりした。
「まだわからないなら、教えたげよっか?」
「へ……?」
「キスマークの付け方」
「……!」
「もちろん、実践で」
びっくりするくらい甘ったるく囁いたまやくん。思わずびくんっと体がふるえた。
「やっ、遠慮しておきます……っ!」
「遠慮しなくていーのに」



